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イリス(C. Illies & Co.)は、ドイツ・ハンブルクに本社を置く、ドイツからの輸入機械を取り扱う専門商社。 == 沿革 == 社歴は当時江戸時代の1859年、デュッセルドルフ出身のドイツ人・クニフラーが、ハンブルクの本社から拠点のバタヴィア経由で長崎の出島に向かい、その後7月1日横浜開港と同時に外国人居留地にてクニフラー商会を設立した事にさかのぼる。 開業当時は銃器、船舶、織物などを輸入し、土佐藩の後藤象二郎、岩崎弥太郎などとも取引を行っていた。福沢諭吉が開業当時のクニフラー商会を訪れている。 その後、岩崎弥太郎の三菱商会がもととなって作られた日本郵船が欧州航路ハンブルク線を開拓し、クニフラー商会およびその後のイリス商会が行った取引物資の運搬に貢献した。 明治中期になるとイギリスの綿毛製品・鉄・機械・染料・薬品を輸入し、日本からは茶・魚油などを輸出し、日本と海外との貿易拡大に貢献する。 1880年に、カール・イリスによって会社が引き継がれ、商号をイリス商会(伊理斯商会)と変更。1898年には本社をドイツ・ハンブルクへと移転する。その後事業の発展と共に神戸、大阪、築地に支店を開設。東京店では主に陸海軍の御用を務めた〔(武藤金太, 1934) 〕。横浜には関東大震災まで所在し、幕末から明治・大正期にかけて急速に近代化する日本の中で、水道、港湾建設、橋梁、鉄道、軍事、紡績、製鉄など、多方面にわたり設備と技術を提供し、大きな実績を残した。 1920年には、ドイツ・ボッシュ社と代理店契約を結ぶ。イリス商会神戸支店の施設内にボッシュ製品修理工場を開設し、ボッシュ社の日本進出の足掛かりとして貢献する。 1941年の太平洋戦争勃発時には、大日本帝国陸軍に対してラ式三十七粍高射機関砲(3.7cm Flak18)を納入。 その後の戦争激化および進駐軍統治に伴い、一時期日本の支店を閉鎖した時期もあったが、戦後もいち早く復興した。 現在は株式会社イリスと社名を変更し、ドイツ製機械の輸入を主業務として、日本・中国・韓国・台湾・ベトナム・インド・インドネシア・ロシア・カザフスタン・ウズベキスタン・イタリアなどに400人の従業員を要する専門商社となっている。 現存する在日外資系企業として最古の歴史を誇る。また外資系でありながら日本で創業されたというユニークな企業でもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イリス (企業)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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